やはりイイですね!!サン・シティ・ガールズの名ギタリスト、Sir Richard Bishopがスイスで手に入れたギターを持って、モロッコ、タンジールで録音したという作品!タンジールと言えば、ポール・ボウルズやテネシー・ウィリアムズ、ウィリアム・バロウズ、アレン・ギンズバーグ、フランシス・ベーコン、トルーマン・カポーティなど、様々な文化人/アーティスト達を魅了してきた多文化的な国際都市だった訳ですが、そういった文化的背景がSir Richard Bishopの音楽には本当によく似合いますね!本作でも様々な音楽性を滲ませるギター演奏が素晴らしく、フラメンコやラーガ、ウードを想起させるアラビックな旋律から、砂漠のブルースや、更には演歌の様な旋律まで飛び出してくる非常に面白い内容です!最後の曲(“Let It Come Down”ポール・ボウルズの小説のタイトル!)では、シンプルで力強い叙情的なメロディまでも聴かせてくれて、ギタリストとして非常にノッていることが良く分かる見事な1枚となっていますよ!素晴らしいです!大推薦!!