これは最高！フランスのケルト文化圏“ブルターニュ”における忘れられた伝統音楽を掘り起こす極上アンソロジー！1925年から1960年までの音源が収録されているわけですが、その大半はヘルマン・ウルフがブルターニュ地方のカンペールで立ち上げたレーベル“Mouez Breiz”からの音源となります！

Disc1はブルターニュで演奏されるオーボエ類に属する木管楽器“ボンバルド”と“バグパイプ”による演奏！印象的な高音と心地よいドローンを奏でるバグパイプ、そして勇壮素朴なボンバルドが合わさったアンサンブルには、神秘的なサイケデリアが息衝いているような伝統音楽特有の魅力が感じられますね！神秘の森のようなイメージが湧いてきますよ！そして、後半はオルガン奏者ジェラルド・ポンダヴェンの演奏を収録！神々しく荘厳なオルガン演奏や合唱を楽しめます！

Disc2はAlan Stivellによるハープ演奏をバックにフォーク・シンガーのAndree le Gouilが歌う楽曲など、伝統的なフォークソングを集めた音盤となっています！素朴で麗らかな歌に、ハープの響きが加わると繊細でミステリアスな風情が加わり◎！ノスタルジックなフォーク・ソングに不思議な風合いが生れています！

Disc3ではブルターニュの忘れられたトラッド歌手 Eliane Pronostに焦点を当てています！内容は本当に素晴らしく、ピアノと歌で綴られる楽曲には、実際の音以上の静謐さをまとっているような魅力がありますよ！歌には祈りのようなある種の切実さが宿っているようで◎！か細い歌ではないのですが、どことなく音を灯していくような風情も感じられますね！どの音源も最高に素晴らしく、聴き込むほどに独特な魅力を放つブルターニュの音楽を堪能できる作品となっています！大推薦！！

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