滅茶苦茶イイです!ジャズやソウルのエッセンスを吸い込んだメロウなサウンドを美しいアンビエンスで聴かせてくれるMockyの2021年作!『A Day At United』や『Key Change』といった近年の作品に通じる部分がありつつも、明らかに質感の変わった大傑作に仕上がっています!『Saskamodie』以降、フィーチャーしてきたストリングスを、より大胆に使用したとのことですが、いわゆるオーケストラル・アルバムとは一味違う作品となっていますね!ストリングスが想起させる優雅で上品な雰囲気に埋没することなく、よりリズムが際立っているような印象も受けますよ!スティーブ・ライヒを想起させるミニマル・ミュージックな1曲目やエキゾチックなムードとリズムが印象的な2曲目と出だしから最高!抜群の高揚感を与えてくれます!また、内省的な叙情性が横溢していくような楽曲も収録されていて◎!それから、日本製の最初のアナログシンセといわれる、Roland Sh-1000 の音も効いていますね!作品全体に絶妙な生々しさが漂っているような格好良さがあります!