格好イイです！フランク・ザッパ、ジルベルト・ジル、ジミ・ヘンドリックス、アルノルト・シェーンベルク、イーゴリ・ストラヴィンスキー等から影響を受けたというブラジルのSSW Alcides Nevesの1979年作がLPリイシュー！実験精神に貫かれたストレンジなフォーク・ミュージックといった趣のサウンドがとてもイイですね！ブラジル的詩情とジャズや現代音楽、サイケデリック等のエッセンスが入り混じった独特の質感が◎！歪な音楽ではありますが、絶妙なポップ・フィリーングが横溢していくような不思議な魅力で満ちていますよ！また、ブラジル北東部出身のAlcides Nevesがサンパウロ移住後に制作したということもあり、本作をサンパウロで起こった文化運動“Vanguarda Paulista”と結びつける向きもあるようですが、Alcides Neves自身は特定の運動には馴染めず独自の活動をしていたと語っています。それからタイトルは「骨折の時」という意味で、当時のブラジル軍事政権末期の状況を表現しているとのことです。いずれにせよ、ポップでアヴァンギャルドな異形のフォーク・ミュージックを楽しめる傑作です！同時リイシューとなったセカンドとあわせて是非！オススメ！