大好評で迎えられたニッポンジャズ水滸伝、“天之巻”に続いてのリリースとなったのが本作、“地之巻”!前作“天之巻”が日本にジャズが入ってきた時の衝撃、「大衆文化」へのインパクトがいかほどであったかに焦点を当てていましたが、本作は大正期から急激に醸成されていった「大衆文化」にジャズがいかに突き刺さったかに焦点を当ててコンパイルされています!Disc1には、大正10年代に踊れるカフェやダンスホールが林立したことによって社会現象ともなった“ジャズを歌い踊る”風潮の音楽的ルポタージュ!Disc 2には、大阪で花開く道頓堀ジャズの模様を収録!注目すべきは若き日の服部良一の演奏が収録されている点ですね!それから、Disc3には、ジャズの全国展開の足跡を辿ると銘打って、名古屋のセンターレコードが制作した欧米のジャズ、ラテン、タンゴのヒット曲やマイナーレーベルのジャズ的な演奏を収録!そして、Disc4には昭和7~8年に駐在した巴里ムーラン・ルージュ・タンゴ・バンドの演奏を特集して収録!この時期の東京のダンスホールの音楽を偲ぶ格好の材料となっております!そして、CDに負けず劣らず素晴らしいのが超充実のブックレット!当時の写真やポスターを多数掲載すると同時に、豪華執筆陣によるライナーや鼎談を楽しめる計128ページ!Dust To Digitalにも通じる高い資料性と素晴らしい音楽性を兼ね揃えた素晴らしさがありますね!大推薦です!!