イイです!テイラー・デュプリーが主宰する12kからのリリース、minamoとのコラボ作、Federico Madeddu Giuntoliのアルバムへの参加、高山康平監督の映画「冬の海の声の記憶」の劇伴音楽の担当等々、様々な活動でも知られるサウンドアーティスト/シンガー、Moskitooの11年振りとなる2024年作!声を交えた柔らかくしなやかなアンビエント/音響的なサウンドがとても素晴らしいですね!電子楽器、ギター、鉄琴、オルゴール、石、木、非楽器などのサンプリングで構成された温もりに満ちた音響空間がとても心地良く、記憶の底に沈んでいくような深淵でノスタルジックな味わいも感じられますよ!また、エクスペリメンタルな感性をポップに転化していく絶妙な感覚で貫かれていて、静謐さに彩られた淡い高揚感に包まれていくような極上のアンビエンスも体感出来ます!繊細に処理されたであろう音の鳴り、立体感も◎!
杉本佳一(FilFla、FourColor、Vegpher)がミックス、テイラー・デュプリーがマスタリングを担当!声のもつリアリティとエレガントな高揚感、恍惚感、酩酊感がとても印象的な傑作です!それから、アルバムの内容を具現化したようなトイピアノ + ドールハウスのアートワークも Moskitoo本人が手掛けています!特典ポストカード(上記画像参照)付!オススメ!
※推薦コメント
『Unspoken Poetry』を聴くたびに、ひそやかな光景がふと訪れる。
ある日は上空をたゆたう薄紙。表面には透明な文字、はためくふせん、キラキラのシール、ホチキスの穴からのぞく空。
薄紙がふっと宙に消え去ると、ふせんやシールやホチキス針は星雲となり浮遊する……
Moskitooは波打つ音によって、色やかたちや現象を私たちの網膜に映しだす。
類い稀な水紋の響。知覚の可能性を清らかに世界の深部へ捧げる人。 ――
福田尚代(美術家)
声は音であり、ことばは響きである。
意味へと収束するのではなく、世界に拡がり散らばっていく、声、音、ことば、響き。
メロディと肌理。
微かで幽かな、儚くも優美な、音楽。
モスキート。 ――
佐々木敦