格好イイです！RVNG、Bokeh Versions、Metron、EM Recordsといったレーベルからのリリースでも知られる大阪の音楽家、7FOの2022年作！ハード機材への打ち込みだけで制作されたという本作、アンビエント/ニューエイジの流れを汲みつつ、箱庭的な独特のサンド・ヴィジョンが光る素晴らしい作品となっています！電子音で描くミニマムな幻想世界にグッと惹き込まれてしまいますね！浮遊感に満ちた音の連なりが、空想的、異界的な気分へと浸る快楽へと導いてくれますよ！また、リズムや音色から滲むエキゾチシズムが仄暗い叙情性を醸し出しているようで◎！鮮やかなサウンドの中にもどこか内省的なムードが息づく傑作です！7FOによる「あとがき」インサートが封入されています！オススメ！


「2020年の3月に作品を作り始める時には、自分の好きなように録音しようとだけ決めていた。世の中にはコロナウイルスが広まってきており、だんだん大変な状況に変化していった。ライブの予定もなく、人ともほとんど会わなかったため、制作中、精神がいつもより少し深い場所にあるような気がしていた。静かな湖に釣り糸を垂らすように機材の前へ座る。新しい何かが水面下に潜んでいることをずっと感じていた。届きそうで届かない、あぶくのように浮かんでは消えるそれを捉えるのだ。」 ＿7FO「蘭 - 茫天」あとがきより抜粋