素晴らしいです！コチラやコチラの作品が当店でも大好評のフィールド録音作家/音楽人類学者、柳沢英輔がベトナムのゴング文化の実態に迫った研究本です！東南アジアの基層文化の一つとしてのゴング文化の研究は、これまでインドネシアのガムランやフィリピンのクリンタンなど島嶼部の青銅打楽器アンサンブルに焦点が当てられてきたわけですが、本書ではこれまで外部者による調査がほとんど行われてこなかったベトナム中部高原とその周辺地域のゴング文化について、長期間のフィールドワークをもとづきその実態を明らかにした初めて研究本となります！本書には民族学、音楽学、音響学などの視点・手法を駆使し現地の音楽文化を明らかにするという狙いがあり、著者自らが撮影した現地の映像資料やフィールド録音を視聴できるＱＲコードも掲載されております！そのため、本文を読みすすめながら、内容に対応した様々なゴングを映像と音で楽しめるというのもとてもイイですね！もちろん、収録された資料はどれも音としても素晴らしいですよ！また、著者のヴェトナムにおけるフィールド録音はコチラの作品でも楽しめます！それから、著者もインタビューも読めるコチラの本もあわせて是非！そして、本書は東洋音楽学会の『田邉尚雄賞』を受賞したとのことです！大推薦！

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