弦楽の優雅な響きや幻想的なエレクトロニクスに、インドネシアの土着的な風合いを溶け合わせた傑作!
これは素晴らしい!20世紀アジアを代表する作曲家ホセ・マセダ(フィリピン)のフィールド録音集をコンパイルした森永泰弘が音楽監督を担当した、振付家 北村明子によるコンテンポラリー・ダンス作品『To Belong』のサウンドトラックをアレンジした音源集!本作は、国内有数の弦楽奏者やピアニストらとともに、インドネシアを代表するアーティスト達を招いて制作した作品で、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロなど弦楽の優雅な響きや幻想的なエレクトロニクスに、インドネシアの大衆音楽“クロンチョン”やジャワ語によるラップ、フィールド録音など、土着的な風合いを美しく溶け合わせたような魅力があります!陰影を孕んだ神秘的な風景を想起させる音の連なりは、聴き手を圧倒していくような強い説得力で漲っていて◎!曲単位で聴いても素晴らしいですが、アルバムを1枚通して聴くことで完結するような強い物語性も感じられますね!インドネシアをモチーフに現代音楽的なサウンドデザインを施した傑作です!オススメ!!