現代音楽やミニマリズムを想起させる叙情的なピアノ演奏と、余韻を強く感じさせるボーカルが◎!
工藤冬里、礼子夫妻の長男、くどうなみおの2008年に制作した作品!現代音楽やミニマリズムを想起させる叙情的なピアノ演奏と、余韻を強く感じさせるボーカルを軸に、工藤冬里によるヴァイオリン演奏が加えられた作品です!ピアノには静寂、声にはざわめきが宿っていて、その両者が絶妙なバランスで拮抗しながら独特の詩情を産み出していますね!すぐに引き合いに出すのは、あまり良くないのかもしれませんが、工藤冬里と工藤礼子の感性がブレンドされたような良さも感じられますよ!フォークの中に潜むミニマリズムというよりも、ミニマリズムがフォークへと展開されていく過程で、陶酔ではなく叙情へと流れていったような風情が最高に格好イイです!録音上のノイズや音の背景から聴こえる物音なども、作品を貫く繊細な感性を際立たせるように作用していて◎!オススメ!!