ペルーのSP音源集!こちらはペルー音楽研究家、水口良樹氏による素晴らしい解説文が付いた国内盤!
これは凄い!1920年代から50年代にかけてペルー・アンデスのクスコを拠点にアンデスの先住民や自然などを撮り続けたインディヘナの写真家、マルティン・チャンビ!そのマルティン・チャンビが活躍した1917年から37年のペルーのSP音源を集めたアンソロジーとなります!本作に収録されている音源はどの音楽も本当にクオリティが高く、強烈なアンデスの香りを放ちながらも、その演奏は圧倒的なまでに洗練されています!西洋音楽のエッセンスを交えて創作されたフォルクローレといった趣がありますが、洗練されながらも土着性は失われずことなく息衝いている辺りが非常にイイですね!フォルクローレの情感がすうっと沁み込んできますよ!
ダンサ・インカイカ、ヤラビ、ウアイノ、バルス、アイマラといったスタイルに加えて、フォックス-トロット、ジャズ・カメル、ワン・ステップなどという当時の米国発の形式曲なども収録されている辺りも興味深く、また、オーケストラ、ブラス・バンド、アルパ・ソロ、ヴァイオリン、ギターなどの弦楽器アンサンブルであるエストゥディアンティーナ、室内弦楽四重奏、ケーナとアルパのアンサンブルなど演奏形式も非常に多彩!ペルー、アンデス地方の伝統音楽とポピュラー音楽の交錯点を示しているような極上音源です!ちなみに、笹久保伸の『翼の種子』のジャケットもマルティン・チャンビの作品ですよ!大推薦!!
※こちらの国内盤はペルー音楽研究家の水口良樹氏による素晴らしい解説文が付きます!