「虫」の声に模した電子音を幾千幾万も配置したハードコアなアンビエント/電子音作品!
イイです!ユニークな和風アンビエント作家/トラックメイカーとして知られるSUGAI KENが約10年前に制作していたという作品が満を持しての音盤化!「虫」の声に模した電子音を幾千幾万も配置し抑揚も展開も無く1曲1時間ジャストで構成したという本作、ある意味ハードコアなアンビエント/電子音作品と思える傑作となっていますね!虫一匹一匹をサイン波から加工し、それを手作業でシーケンス組み(!)して制作されたとのことですが、音の質感や音響感覚からは自らをトラックメイカーと称する作者の出自が透けて見えるようで◎!リズム的で立体的な虫の声(電子音ですが)は空気を振動させながら蠢いているように聴こえつつも、響き自体は無機質なので不思議な雰囲気が醸し出ていますよ!ちなみに、タイトルの『如の夜庭(ごとのよにわ)』は造語で、“「夜の庭のようなもの」の意”とのことです!非常に想像力を刺激してくれる1枚です!オススメ!!