最高!空間現代の23年作!“反復”と“ズレ”を内包したバンドサウンドが生み出す変幻自在なリズムが◎!
格好イイです!スティーヴン・オマリーが主宰するレーベル Ideologic Organからのリリースや、坂本龍一との共作『ZURERU』、詩人・吉増剛造との朗読ライブを記録したドキュメンタリー映画『背 se』、ライブスペース『外』の運営等々、様々なコラボや活動を続けるスリーピース・バンド、空間現代の2023年作!ドラム、ギター、ベースというシンプルな編成で展開される“反復”と“ズレ”を内包したクールなバンド・サウンドが本作でも滅茶苦茶イイですね!オルタナティブやミニマリズムを徹底的に突き詰めることで、生み出される変幻自在なリズムが◎!多彩なリズム感覚が横溢していくような格好良さがあるので、エクスペリメンタルなダンスミュージックやポストパンク、ラテン音楽等々、聴き手によって様々なリズム/ジャンルにアクセス出来るような面白さもありますよ!それから、各楽器の鳴りの良さも素晴らしいので、ソリッドでダイナミックなアンサンブルを存分に楽しめるかとも思います!HEADZ代表の佐々木敦とサウンドクリエイター・アーティスト、角田俊也のライナーノーツ(日本語・英語)、それから特典のステッカー付きです!大推薦!
空間現代は、その音楽性、演奏スタイルにおいて、何度かのーー間違いなく意識的なーー変化を経ながらも、同時に強固なまでに一貫した道程を歩んできた。
本作は、類い稀なる音楽家たちによる鮮烈にして強靭なる現在形、まごうかたなき最高到達点である。
(佐々木敦)
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