イイです!南大東島で行われたフィールド録音音源と、音のイメージを描いた『音絵』によるコラボ作!
これは素晴らしいです!アジア各地でフィールド録音を重ね、サブライム・フリークエンシーズの傑作『Music of the Bahnar People from the Central Highlands of Vietnam』でのフィールド録音を手掛けたことでも知られる柳沢英輔と、国内各地で耳を澄ますワークショップや音を模様にする『音絵』を描いてきた岩田茉莉江による音(CD)と絵(冊子)のコラボ作品!
CDの方は、沖縄本島から東へ360km離れた絶海の孤島、南大東島で行われたフィールド録音音源となります!風に揺れるサトウキビ、海鳴り、大東太鼓、鍾乳洞の中の石や水、島の人々の話声、ダイオウオオコウモリやダイトウコノハズグといった生物、江戸相撲における相撲甚句等々の音を捉えている訳ですが、耳を澄ますほどに遠く近く様々な音の動きがヴィヴィッドに感じられる素晴らしい音源となっております!音を聴くという行為に集中すればするほど増してくる臨場感の妙が◎!こういった生活や環境の音を聴いていると土着的な文化の香りのようなものが立ち込めてくる感じ非常にイイですね!島の録音MAPも封入されているので、音源を聴きながら南大東島の風景を思い描くのも楽しいですよ!グッとその音の世界に浸ることが出来ます!それから、冊子の方にはそれぞれの音のイメージを描いたユニークな『音絵』の他に島の人々が音をどう聴いてきたかが掲載されています!こちらもかなり面白いです!南大東島の生活や環境/風景の魅力を“音”で綴った力作です!オススメ!