最高!“俺はこんなもんじゃない”狩生健志のSSW作品!音を巡る錯綜がギッシリと詰め込まれた傑作です!
最高!東京を拠点に活動する“俺はこんなもんじゃない”のリーダー、狩生健志の9年ぶりとなるソロ作品!コロナ禍の中、じっくりと時間をかけてほぼ1人で制作されたという本作、サウンド・デザインや音響、そして歌の面でもかなりの飛躍を遂げた傑作/問題作となっております!“俺はこんなもんじゃない”が様々なジャンルを掛け合わせる“動”的なサウンドであるとするのなら、本作は作り手の記憶の中に内在化された多様な演奏/リスニング経験が表現として発露されていく“静”的なサウンド!自発的にジャンルをどうこうするのではなく、内発的に多様なジャンルが湧き出てくるような作品で、収録された楽曲群には作者自身の音楽史を垣間見るような凄味が感じられます!そのため、近年のヒップホップ/R&B以降のモダンな音の質感でポップス、ロック、フォーク、エレクトロ、ソウルなどを想起させるように展開されていくも、どのジャンルとも少しずつズレが生じていく、そんな音を巡る錯綜がギッシリと詰め込まれた作品となっていますよ!また、平熱的ともいえる抑揚の少ない歌唱も滅茶苦茶イイですね!決して奇を衒っているわけではないのに、奇妙な異物感を孕んだ歌には絶妙な味わいがあり◎!鋭い批評眼に裏打ちされたオリジナリティの極みをいく確かな歌と音に是非触れてみてください!工藤冬里やMamitri Yulith Empress Yonagunisanでもお馴染みのフランスのレーベル“Bruit Direct Disques”からのリリースです!大推薦!
※収録曲”夢がかなった”の別バージョンがこちらのコンピレーションに収録されています。是非、チェックしてみてください。