ブラジルの作曲家 ハファエル・マルチニがベネズエラ交響楽団と制作したジャズ・シンフォニー作品!
これは凄い作品です!アントニオ・ロウレイロ、ジョアナ・ケイロス、アレシャンドリ・アンドレスらと並び、現代ブラジル音楽シーンで際立つ才能を発揮する作曲家/ピアニスト、ハファエル・マルチニがベネズエラ交響楽団と制作したジャズ・シンフォニー作品!本作は、ジョアナ・ケイロス、アレシャンドリ・アンドレスらと組んだジャズ・セクステッドに、交響楽団や合唱団を加えていく形で制作されたとてつもないスケール感を持った作品です!
ジャズ・セクステッドによるグルーヴィな演奏、クラッシック/現代音楽の響きを持った大胆なオーケストレーション、そしてインプロ演奏や合唱団による合唱など様々なアイデアを駆使した楽曲群はドビュッシー、ジョビン、ピシンギーニャ、ストラヴィンスキー、ギル・エヴァンス、リゲティなど想起させる素晴らしさがあります!クラッシック、ジャズ、ブラジル音楽等々、様々なジャンルを孕んだ楽曲を制作してきたハファエル・マルチニのハイブリッドな感性は、オーケストラとの共作となった本作でも絶好調ですね!それから、タイトルの『suite onirica』は「夢幻組曲/夢の組曲」といった意味を持つわけですが、幾重にも重なる音の層が、夢と現実が入り混じる感覚を重層的に描いているようで◎!また、随所で展開される合唱には非現実的な響きが宿っていて、神々しさと同時に不安を煽るような雰囲気も感じられて、作品全体をグッと奥深いものにしていますよ!カバーアートにはマニエリスムを代表する画家の一人、Giuseppe Arcimboldoの「四大元素〈水〉」を使用!聴き込むほどに素晴らしい充実作です!コチラの作品とあわせて是非!大推薦!!