素晴らしいです!『World Standard』でデビューする以前に制作された幻のカセットテープ作品がLP化!
素晴らしいです!NON-STANDARDレーベルから細野晴臣プロデュースによる『World Standard』でデビューする以前に制作された幻のファースト・カセットテープ作品がLP化!本作は1982年に鈴木惣一朗と児島路夫により自宅録音にて制作された作品で、メンバーの友人たちの間で配布された他、NHK–FM「サウンド・ストリート」(火曜パーソナリティー:坂本龍一)デモ・テープ特集への応募、カセット・マガジン「TRA」、アルファ・レコード/YENレーベルなどへ送られたもの等、ダビングされて出回ったのは僅か20本程度という正に幻の音源集となります!
アナログでアコースティックな感触を大事にしたアンサンブルが滅茶苦茶イイですね!叙情的でサントラ的、断片的でベッドルーム的、フォーキーかつミニマルなサウンドで、フィールド録音的なアンビエンスを存分に孕んだ都市のフォークロアといった佇まいが頗る格好イイですよ!それからギターやマンドリン、ウクレレを中心に、アップライトピアノ、パーカッションや、おもちゃのピアニカやラッパ、段ボールでこしらえたドラム等で音と戯れるかのごとく展開される実験精神も◎!1曲目「麦秋」というタイトルが示すように小津安二郎に通じる静けさを帯びた重心低めのローアングル(?)な魅力もたまりませんね!移りゆく時代へのレクイエムにも聴こえるノスタルジックな気分が満載の傑作です!大推薦!